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2008年5月30日 (金)

逆TTR~はるか彼方の青梅丘陵へ~(3)

レポートも長くなってしまいました。やっと最終回です。

日付替わって18日 1:18 天祖山分岐

080518_011801

ここまでくれば道は明瞭。悪い場所は少々あっても気持ちは前向きになる。次は一杯水、早く着かないかな~一杯水。あれ?

2:34 酉谷分岐<CP3>
今度は単なる勘違い。やがて現れた「酉谷山」の表示に、ありゃ!ここをすっかり失念していた。一杯水はさらにその先じゃ~。一気に疲れがどっと噴き出す。がっくり。

していたら、この深夜に、前方からライトの光が急接近。??避難小屋の泊まり客??まさか山岳救助隊??声をかけられ、驚いた!

闇から現れたのは、ドーモさんじゃないですか!!!これは・・・超ビッグサプライズでした。なんと、昨晩の鴨沢エイドから日原へ移動、一杯水へ登り、そこから逆走して来ていただいたのです。・・・私一人のためにですよ。

一杯水に温かいものを用意してあるとのこと。もう嬉しくて、たった今のがっくりはどこへやら、俄然元気が湧いてきました。

そこから1時間ほど併走&ナビゲーション(驚くほど正確)。一杯水まで強力に牽引してもらいました。もしこれがなければ少なくとも10分は余計にかかっていたと思う。

3:54 一杯水<CP2>
小屋の前で、温かいミルクティー、カップ麺、おにぎりを頂く。うまい!難所を越えて安心したのか、空腹がひどくなっていたので、いくらでも食べられる。

  ありがとう。ありがとう。
  五臓六腑と心に沁みわたる、
  ひとのあたたかさ。

名残惜しいけど、ドーモさんに別れを告げ、ライトを仕舞い、夜の帳が開きはじめた一杯水を出発する。一番鳥が鳴き始めた。あと、残すCPは棒ノ嶺のみ。

仙元峠着。蕎麦粒山への登りと、右に巻き道もある。巻き道は、わかりづらい、下山しちゃう分かれ道もある、とはドーモさんからも聞いていた。

それなのに、悪魔がささやいた。「巻けば、楽だよ」

一瞬躊躇したけど、右を選んだ。しばらく行くと十字路。標識に「踊平方面、崩落により通行不可」との張り紙。踊平って?

地図を見れば、それは今から向かう日向沢ノ峰の先。てことは、結局ここは巻けず、戻るか、またはそこから蕎麦粒山へ直登するコースしか選択肢はないってこと。いずれにしても余計な距離を歩かされた!素直に行けばよかったと、ぷりぷりしながら直登する。またこれがえらい急坂だし。

雨はすでにやんでいるものの、足元はスリッピー。日向沢ノ峰から、今度はぬかるんだ急坂の下り。わかっちゃいたけど全く走れるような状況じゃない。何度か足元をすくわれた。遅々として進まない脚にいらだつ。

  こんな情けない「移動」をしに来たんじゃない。
  すでに夜は明けた。
  必ず、完走すると約束した人が待っている。

棒ノ嶺から先はよく踏まれたトレイルのはず。最終区間くらい、きっちり走って、きっちり締めくくろうぜ!

槙の尾山付近で、そのための燃料=べスパ、カーボショッツ、スニッカーズ、そして眠気予防に「モカ内服液」、全部いっぺんに流し込む。

7:21 棒ノ嶺 <CP1>

080518_072102

とうとう最終CP。保温のためのウエア、手袋はすべて脱ぐ。いざ走らん!青梅に向けて。

下りの階段を避けて林を抜ける。走れる!どこも痛くない。行ける!
どこにこんな力が残っていたのか。すでに100km移動している体が、不思議と軽い。

黒山。岩茸石山。高水山。登り脚はすでに全滅しているのに、下りはハセツネの金比羅尾根よりも快調。榎峠へは高水新コースを逆走(最短距離)で。

とうとうオーラス、青梅丘陵にさしかかる。日曜の午前。普通のハイカーが行き交う中、汗まみれの臭い男がすりぬける。

雷電山。ここで水が枯渇したが構わず進む。

わずかな登りに立ち止まっては喘ぐ。でも少しづつ、少しづつ距離は縮まっていく。何度も走ったこのトレイル。ここを越えれば次はあれ。少ない脳にインプットされた地形を頼りに走る。

前方にハイカー。よし追い越すぞっ!・・・とよく見ると誰もいない。そんなことが2回あった。これが幻覚か?

ついにトレイル終了して林道に入る。幻覚でないランナーが「もう行ってきたんですか~?」と。はい、としか答えられず。(高尾から雲取経由で来ましたって言っても、信じてくれないよね)

矢倉台。金曜に約束した、ここに着いたらハリマネさんに電話をかけると。
やっと、やっと到着を知らせることができた。遅くなりました。

カーブをいくつか曲がった所で、見覚えある黄色いジャージの・・・、まさか!ハリ天狗さんだあ!!

大事なご用を変更してまで、迎えに来ていただいたなんて・・・また感激で涙が落ちそうになる。「何か食べたい?」図々しく「塩辛いもの!」

次は青いジャケットのドーモさんがみたび現る!鴨沢→一杯水→青梅と、昨夜からほとんど寝ずじゃ~ないですか。

さらにはmiyaさんまで!前日お疲れの所を、駆けつけてくださったなんて・・・

Dscf2594_2 

そしてついにハリマネさん、峰さんが待ち構えるフィニッシュラインに飛び込む。本当に、お待たせしました。

10:48 永山公園 <ゴール>

盛大な拍手と握手攻撃の中、長い旅が終わりました。本当に幸せな、嬉しすぎるゴールです。

でもって、腹へった~!喉カラカラだ~!

ありがたいです。ここでもコーラ、オレンジ、カップ麺、チョコ、コーヒー、などなど、たっくさんのご馳走が並んでいます。全く遠慮せず、次々ほおばります。

しばらくその場で休みつつ、今回の感想とか、トレイル談義。

Dscf2615_3  ちょっと、いばってもいいですよね

そして東青梅のコインパーキングまでハリマネ車で送って頂く。最初の「秘密の寄り道」=ここにクルマを乗り捨てておいた。速攻梅の湯&速攻帰宅&鴨沢リタイヤでも便利だから(公園でもよかったけど、週末は混み合う場所に、放置もなんだな~と)

梅の湯でざぶっと風呂、ご飯はパスして帰宅、掲示板にお礼を書き込んだら、ここで睡魔が襲いかかる~~~~~~~

改めて、逆TTR、こんな感じで無事ゴールに
辿りつくことができました。
サポート、応援、本当にありがとうございました。

長々と駄文失礼しました。ひとまずこれにて、逆TTRレポ終了とします。
(ゴール写真はハリ天狗さん、ハリマネさんに頂きました)

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コメント

おぉっ!感動が甦るレポートでした!shine
私との約束をゴールへの支えにしてくれていたなんて感激っ!happy02
本当によくがんばられましたね!
「げんぼさんを迎えよう!」というドーモさん、峰さん、miyaさん、ハリ天達の心意気も伝わりましたよね!good
ほんと、お疲れ様でした〜
(この逆コースも魅力的だな〜・・・てハリ天が興味津々ですよ〜(笑))

投稿: ハリマネ | 2008年5月31日 (土) 08時05分

貴重なレポート読ませていただきました。
刻一刻と変化するゲンボさんの気持ちが手に取るようにわかります。
でも、”一本”シッカリとした目標を見据えて突き進んだ姿に拍手です。
「かならず青梅に! みんなの待つ青梅に!」っとネ。
感動しました。


投稿: yahushige | 2008年5月31日 (土) 09時02分

逆TTRシリーズ興味深く読ませてもらいました。
しかし120km超ですか。距離が長いだけにドラマですね。
夜の長沢背稜の道迷いの恐怖は伝わりました。
そしてドーモさんの3度の登場も、ゴールを待つ方々も素晴らしい~
TTRを通じた絆の強さというのか、何なんでしょう。ステキです。
ほんとうにゴールおめでとうございました。

投稿: ゆぅ | 2008年5月31日 (土) 16時40分

♪ハリマネさん

ありがとうございます。
ひとりで進んでいたら、まず完走できなかったと思います。皆さんに支えられての逆TTRでした。
9時には着きたい、10時には電話したいと願いながら、脚は思うようにはならず・・・遅れに遅れて、お待たせしてすみません。お声を聞いたときも、本当に嬉しかった・・・

ハリ天狗さんには、ぜひ一度走っていただきたいです!

投稿: げんぼ | 2008年5月31日 (土) 21時01分

♪yahushigeさん

ありがとうございます。
待っていてくれる人がいる、というだけで物凄い牽引力になります。その証拠に、ひとりでの山走りでは、しょっちゅう途中で投げ出してますから(笑)

ゴールが高尾ではなく、なじみのある青梅というのも好都合でした。近づくにつれ、気持ちがどんどん楽になっていったんです。ああ帰ってきたんだ、と。

投稿: げんぼ | 2008年5月31日 (土) 21時03分

♪yahushigeさん

ありがとうございます。
待っていてくれる人がいる、というだけで物凄い牽引力になります。その証拠に、ひとりでの山走りでは、しょっちゅう途中で投げ出してますから(笑)

ゴールが高尾ではなく、なじみのある青梅というのも好都合でした。近づくにつれ、気持ちがどんどん楽になっていったんです。ああ帰ってきたんだ、と。

投稿: げんぼ | 2008年5月31日 (土) 21時03分

♪ゆぅさん

ありがとうございます。
こんな自分を温かく迎えてくれる仲間がいる、幸せです。
右も左もわからず、ひとりで始めたトレラン、こうして励まし合える同志がどんどん増えていくなんて、思ってもいませんでした!

ゆぅさんも、苛酷さを楽しんじゃう方、ですよね!機会あればぜひ夜の長沢背稜を!

投稿: げんぼ | 2008年5月31日 (土) 21時04分

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